【血の轍】静子の過去に何があったのか考察【静一が鍵】

どうもこんにちは春日(嘘)です。今回は、血の轍に登場する究極の毒親:長部静子の過去になにがあったのか考察していきます。

いわゆる毒親であり、必要以上に過保護に接する静子の人間性には何かしら’普通’でないところがあります。きっとそれは人間性の確率の途上で何かしらあったと推測することができます。それが一体なんなのか。

まったくもって専門家ではない私が、完全に推測ながら書いていくことにします。

静子の過保護の理由

まずはじめに、静子が静一に過保護に接するのは、静子自身が愛情に飢えているから、そして自分のアイデンティティを求めていることが原因だと考察します。

要するに、静子が静一に依存しているのです。

愛情に飢えている

静一に過保護に過保護に接する理由として、過去に自分が愛情を注がれていなかったから、そしていま現在も他人からの愛情に飢えていることが原因の一つだと推測します。

静一も中学2年生になり、昔からずっと直ぐ側で見てきました。それは子供は親に対して並々ならぬ愛情を抱くからです。特に幼少期には親の保護がどうしても必要になるため、静子としても「必要とされている」感が強かったのだと思われます。

幼少期には何でもかんでもやってあげないといけなかったのですが、中学生のもなると子供はそうでもなくなります。いわゆる反抗期、思春期には親以外の異性に対して注意が向くことも普通ですし、静子はこれまで自分に向いていた愛情が他人に向くことを恐れているのではないでしょうか。

このことから、静子は幼少期、そして現在に至るまで、両親からそのような愛情を注がれていなかったのではないでしょうか。だから唯一、自分にだけ愛情を向けてくれた静一を必要以上に大事にしていたのではないかと思います。

アイデンティティを求めている

さらに静子は時々言っているように、「静一がいるからこの家にいる」のだと思います。

人にはそれぞれアイデンティティが存在し、それは長部静子という人間であり、さらに母としての静子、または長部家の親戚の中の静子など、それぞれ違う顔を持っています。

そして先程も書いたように過去に愛情を注がれなかったことで長部静子(旧姓不明)としての自己には自信が持てずに崩壊寸前、そして親戚の中でもしげるを突き落としたように何かしら問題がある様子。このように静子の自己はかなり脆いものとなっています。

そんな中で唯一存在する頑強な自己こそが「静一の母」としての自己です。・

だから静一に愛情を注ぐことで自分の存在意義を実感し、「母」としてはちゃんとできていることを実感したかったのではないでしょうか。そしてその対価として静一から「ママ、いつもありがとう」と言われたときには、自分の存在が他者に認められたことで感激するのでしょう。

同様に静一に「お前なんか、いらない」と言われたことでこれが崩壊し、精神不安定状態に陥り放心状態になったと思われます。

このように静子の中で静一は静子の精神を保つためのかなり重要なファクターとなっており、静子にとってはなくてはならない存在なのです。そしてこれら2つのことを踏まえて、静子の’普通’でない行動を見てください。

静子の異常行動

吹石由衣子を本気で除外しにくる

先程も書いたように、静子の中で静一は「自分(静子)にだけ愛情を注いでくれる存在」なので、他の女に目移りするなどもっての他。他に女ができると自分に注がれる愛情が減ってしまいますから。

そして静一がかねてより気になっていた吹石由衣子からラブレターを貰ったことを知り憤慨。泣きながら「無理・・無理・・・」と崩れ落ちる姿は恐怖そのもの。自分だけの静一が奪われそうになっているわけですからね。

そして「わたしとつきあってくれない?」という文言を見て限界に達し・・・

静子「静ちゃん・・・この手紙、破ってもいい?」

静一に近づく虫は許さない、といういわゆる「ハエがつかないように」「悪い虫がつかないように」ではなく、自分のアイデンティティを守るための行動でした。静一もある意味でかわいそうですけどね。

静一と抱き合いながらキス

そして吹石由衣子からの手紙を二人で破った後、静一のベッドで抱き合いながらキスをしていました。

親子間でキスをするだけでも異常だと思ってしまいますが、静一はすでに中学2年生ですし、なかなかないことだと思います。行き過ぎた愛情表現とも取れるこの行動も、静子の独占欲の現れだと思います。

静一が他の女とキスや性交などを経験すると、「静一が他の女に取られた」ということになってしまうので、それだけでは絶対に避けなければいけない。だからまずは静子と静一の二人で一緒にラブレターを破るという行動に出ました。

これは静一にも「せっかくもらったラブレターを破った」という既成事実を植え付け、吹石由衣子を裏切った、吹石由衣子の気持ちを破り捨てたという感情を植え付けたかったからだと思われます。そうすることで少しでも他の女になびく可能性を減らすためです。

さらに静一と抱き合ったり頬にキスをしたり、行き過ぎた愛情表現もすべて静一の初めては自分であることを強く脳裏に焼き付けたかったからだと思います。

だからこそ自分だけの静一の心を弄んだ女、吹石由衣子が許せなかったのです。部屋で二人で寝たり、キスをしたり、それ以上の好意をしたのではないかという疑念が憤慨に変わったのだと思われます。

そして吹石由衣子とキスをしたことで射精をしてしまった静一のパンツを見て、「やったな」と勘違いをした静子は、「もう静一は自分に愛情を向けてくれない」と思うようになり、「だったらもういらない」と思うようになったのです。

「いらない」に異常に反応

順番は前後しますが、静一が吹石由衣子の頭をなでている瞬間を目撃してしまった静子は「見たわよ!」とブチギレ。

そらそうなるか。そして逃げる静一と吹石を追いかける静子の姿は鬼そのもの。この瞬間は絶対に許すことはできない静子はどこまでも追い詰めます。そして吹石に対し汚い言葉を浴びせる静子に対し、吹石の前に立ちはだかり静子に反抗。

静一「マ・・・お前、なんかいらない!あっちいけ!」

初めて逆らった静一くん。初めてできた女を守るため、これまで逆らったことのなかった人物の前に立ちはだかった時、この瞬間キミはかっこよかったよ。この時静一の中では、静子=母=逆らえない人という方程式が崩れ去ったのだと思います。

それは静子的には自己の崩壊を意味しますが、静一にとっては自己、すなわち自我の確立であり、人格形成上必要な段階です。だからこそ、好きな女のために成長をした静一はかっこいいと思ったわけです。少なくともここまではね。

そしてお前なんかいらないと言われた静子はその場で不機嫌な顔をして、自分の爪を噛み、爪を噛みちぎり出血していました。このことから見てもやはり、静一=自分の庇護を必要としている存在=自分を必要としてくれる存在=愛情を自分にだけ向けてくれる存在という方程式が崩壊したのだと思います。

吹石の家に外泊した静一を探しに来たことから見ても、結局は静一の存在を探し求めていることは間違いないんですけどね。

まとめ

このように、静子の過去に何があったのか、具体的に知ることはまだできません。

しかし静一に向ける愛情の正体を考えることである程度それは理解できると思います。静一を大事に、過保護にするのは自分に対する愛情がほしいから。そしてそれは静子自信が愛情に飢えているから。

つまり静子の過去から現在まで、彼女は愛情を注がれなかった、もしくはそれが不足していると感じている可能性が高いです。例えば両親が離婚しているから、または虐待を受けていたからなど、静子は愛情を感じることが少なかったのではないでしょうか。

静子の過去にはまだまだ謎が多いですが、少しずつ今後連載の中で明らかにされていくことと思いますので、その都度追記していこうと思います!

長々とご覧下さりありがとうございました!

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