【志乃ちゃんは自分の名前が言えない】押見修造氏も吃音症なの?

「志乃ちゃんは自分名前が言えない」は吃音症の描写がとてもリアルなのですが、こんなにリアルに特徴を描ける作者の押見修造氏も吃音症なのでしょうか?

今回は、あとがきをもとに押見修造氏と吃音症の関係についてまとめます!

押見修造氏も吃音症

原作者の押見修造氏も、志乃と同じく吃音症です!

押見さん自身は中学2年生のころから、喋ることに不自由さを感じ始めたそうです。

最初の音が出てこず、「…………」となるタイプで、「離発型」と呼ばれるものだと説明されています。

あとがきで詳しく語られていますが、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は、押見さんの経験を下書きにして書かれた作品なのだとか。

miku

なるほど!だから吃音症がリアルに描かれていたんですね!やはり作者本人の体験したことがベースになっていると、作品に説得力が出ますね!

吃音症、そして吃音症が思春期の学生に与える影響や周囲の反応などがリアルに描写されていると思います!

押見さんは、吃音症を気にして相手の気持ちにすごく敏感になり、それが漫画を描くときに役立っているそうです。

つまり、相手が自分のことをどう思っているか気になるので、表情などから読み取る力が付いた。それが今では、登場人物の表情を描くときに生かされているということですね!

押見さんは吃音症で苦労しながらもそんな能力を身につけたのですね。もちろん身につけたかったわけではなく、やむを得ず身についてしまったというべきですが…()

しかし、その力を駆使し、今では人々を惹きつける作品を世に出し続けているのですから、どんな経験が将来役に立つかわからないものですね。

また、人の複雑な心理を味わえる押見さんの漫画作品は、吃音症を始めとした様々な悩みを持つ人たちにとって共感できる部分が多く、力をもらえるんじゃないかと思います。

実際に、私がこの漫画を初めて手に取ったのは、少し自分に自信を失っているときでした。

別に落ち込んでいる人に向けた露骨な応援メッセージが書かれているわけではありません。しかし、志乃達の不器用な物語を追いかけ、登場人物やあとがきの押見さんの言葉に共感することでなんとなく癒されるような気がしました。

言いたいことを言えない辛さ

押見さんは、「喋れさえすれば、自分は最強なのに」と思っていたそうです。「くやしい」、「喋れさえすれば私だって!」と言っていた志乃の姿と重なります。

押見さんは、はじめは吃音を気にしていなかったものの、段々困ることが増えていき、次第に内向的になっていったのだそう。

例えば、本編にも同じ場面が登場しますが、自己紹介が怖い。答えがわかっているのに言えなくて笑われてしまう。そして、頭の中では面白い話を思いついても、言葉にするのが怖くなってしまう。など。

周りの目が気になり、言いたいことを言えなくなってしまったんですね。

笑われたりバカにされたりする体験が積み重なるとそうなってしまうのも当然です。

問題の答えや面白い話など、頭の中には確かに言いたいことがあるのに、口に出してみんなに伝えられないというのはものすごく悔しいことですよね。

そして、「なんで言えないんだ!」と自分に怒ったり、むなしい気分になったり、諦めてしまったりするのではないかと思います。

ですが、押見さんは、そうしてため込まれていった、言いたくても言えなかったことを漫画として表現することができたのだそうです。

「吃音じゃなかったら、僕は漫画家にはなれなかったかもしれない」、そして「吃音だったから漫画家になれた、というわけではありません」と押見さんは書いています。

吃音ならだれでも漫画家になれるわけではなく、吃音の経験や表情を読む力、秘めていた思い、そして画力や構成力などが組み合わさり、押見さんの場合はたまたま漫画の形で爆発したということですね。

miku

私も、内向的な性格なので、言いたいけどやめておこうと思ったり、どう言っていいのかわからなかったりすることがよくあります。

言いたかったのに言えなかったことは、口ではなく文章でなら言えるかもしれません。人によっては絵画や音楽になるのかもしれません。いつか言える相手が見つかるかもしれません。やっぱり誰にも言えなかったとしても、同じ気持ちを抱えた人を知ることで慰められるかもしれません。

押見さんのあとがきを読んで、だれもが抱えたことがあるだろう「言いたかったのに言えなかった!」という辛さを、人それぞれ何らかの形で解消できるといいなぁと思いました。

まとめ

あとがきから、作者の押見修造氏も吃音症だということがわかりました!

あとがきを読み、押見さん自身の思いを意識してもう一度本編を読むと、より感情を揺さぶられる気がしますね!

押見さんは、吃音と自身の人格は切り離せないものとあとがきに書いています。この思いは、本編で志乃が、「これからも、これがずっと私なんだ」と言ったことや、大人になっても自分の名前が言えないままなことに表れていると思いました。

押見さんの経験を最大限生かした作品が「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」であり、その他の素晴らしい押見修造作品の数々だと言えるでしょう!

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