【志乃ちゃんは自分の名前が言えない】泣けるシーンをまとめる

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」には吃音症の人にも、そうでない人にも共感できる場面がたくさんあると思います!そこが本作品の魅力と言えるかもしれません!

今回は、つい感情移入してしまう、泣けるシーンをまとめてみます!

やくそくが!あるです!

一つ目は、加代が中学時代の友達にカラオケに誘われるシーンです。

このシーンの少し前、加代の家に遊びに行った志乃は、加代の音痴な歌を聴いてうっかり笑ってしまいます。激しく怒った加代に慌てて謝ろうにも取り付く島がなく、二人は学校でも気まずい感じになっていました。

そんな中、志乃は放課後に立ち寄った書店で加代を見かけます。加代は中学時代の友達数人にカラオケに誘われていました。しかし、ちょっと不穏な様子。

その女子グループは加代が音痴だということをわかっていながら、馬鹿にしたような態度で誘っているのです。

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この子たちちょっと意地悪ですね!表面上は仲良く遊ぼうと誘っていますが、加代をからかって遊んでいるようです!(怒)

加代はコンプレックスを突かれて、黙ってしまいます。その様子を見ていた志乃は、盛大にどもりながらもそこに割って入り、「加代ちゃんは私と約束が!あるです!」と言い放ったのでした。

志乃の剣幕に押されたのか、あるいは志乃の吃音を異質なものと感じたのか、女子グループは帰っていきました。何はともあれ加代の窮地を救った志乃。加代の歌を笑ったことを泣きながら謝ります。

それを聞いた加代は自分のギターと志乃の歌で組んで音楽をやろうと志乃に提案し、仲直りすることができたのでした。

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二人で組む提案をされ「かよちゃあん」と言う志乃の泣き顔にウルっとしました!

志乃、加代のために勇気を振り絞っていてすごい!偉いぞ!と感動し、真摯に謝る志乃の姿に共感しました。

志乃は、笑わないでいてくれた加代のことを笑ってしまった自分を「最低の人間だ」と言うほど、深く後悔していました。

志乃は吃音のせいでバカにされることが多いですが、そんな志乃でも、わざとではないにしろ、人のことを笑ってしまうことがある。そして、自分がされたくないことを相手にしてしまったことに気付き反省する。その流れがリアルだと思いました。

誰でも、不用意に人を傷つけてしまう側になりうることを考えさせられました。

最終的には加代が志乃を許し、二人が仲直りできてよかった!ととっても安心しました!

最終回の志乃

もう一つの泣けるシーンは、志乃が今まで抑え込んでいた心情を吐露した名場面です!

「しのかよ」が結成されたものの、練習から逃げ出してしまった志乃。加代に「しのかよ もうやめる」と伝え、菊池と加代のことを避け続けます。

文化祭当日、加代の『魔法』の演奏を聴いた志乃。観客たちの後方で、まるで叫ぶように話しはじめます。涙と鼻水が出るのもおかまいなしに必死の形相です。

「私はッ自分の名前が言えないッ」

「どうして?知らないよそんなことッ!!」

「緊張してるから?みんなと打ち解けないから?そんなの関係無いんだ!!」

と叫ぶ志乃。

本作品のタイトルにもなっている、自分の名前が言えないことについての志乃の本音です。

教師にどうして喋れないのか聞かれ、緊張しているからじゃないかと決めつけられていましたが、腑に落ちないような顔をしていた志乃。

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自分でも困ってるんだから聞かれても知らないよ!って感じですよね。それに場合によっては母親相手にも吃音は出ますしね。たしかに緊張はトリガーの一種ではあるかもしれませんが

この叫びを読んで、そもそも原因探しがそんなに大事なことなのか?と感じました。

それと私は教師の対応にモヤモヤしていたので、志乃のこの言葉でなんだかスッキリしました()

続けて、

「くやしい 不公平だよ 喋れさえすれば私だって」

「バカにしないで笑わないで」

「こわいこわいこわい

と素直な気持ちを吐き出します。

あまりにも率直な感情の吐露です。悔しいという感情もあれば、恐怖心もあります。人にバカにされるのが怖いという気持ちにとても共感できます。

そして、「だから逃げた」「でも私が追いかけてくる」

「私をバカにしてるのは 私を笑ってるのは 私を恥ずかしいと思ってるのは 全部私だから」と続けます。

自分のことを一番バカにしていたのは、実は自分自身だったということですね。この気持ちもよくわかります。一旦自分なんかダメだと思い込むと、抜け出しにくくなるものです。

他人からは逃げられても、自分を否定してくる自分からは逃げられないことに気が付いたんですね。

そして、どもりながら「私はおっおっ、お、大島志乃だ」と自分の名前を言い、「これが私なんだ」と泣き笑いの表情になります。そして、加代と菊池に「ごめんねありがとう」と伝え、立ち去るのでした。

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吃音症や、それに関連して逃げてしまうことや、自分をバカにしてしまうこと。それらをひっくるめて自分のことを認められたんじゃないかと志乃の表情を見て感じました。

加代や菊池はもちろんですが、担任教師も志乃の主張を聞いていて、よかったなと思いました。

この後の志乃の学生生活がどうなるのかは明かされませんが、きっと大丈夫!と思わせてくれるラストシ-ンがあります。

ラストシーンでは、おそらく数年後、吃音は治ってないけれど穏やかに暮らす志乃の姿が描かれていました。結婚し苗字が変わったものの、やっぱり自分の名前が言えない志乃。しかし、志乃の娘が代わりに名前を言ってくれます。

そして、棚の上には加代と菊池と三人で撮った卒業式の写真が飾られていました。

吃音症がなくなってハッピーエンドという形ではなく、吃音症はそのままだけど大丈夫というエンドがとても好きです!

大人になった志乃が幸せそうに子供と笑いあっている様子が見られて、感涙です!

まとめ

泣ける!と思ったシーンを2つご紹介しました!

どちらも志乃が思いの丈を打ち明けるシーンでしたね!

思っていることを伝えるのには、これを言ったらどうなってしまうんだろう、どう思われるんだろうという不安がつきまといます。

だからこそ、志乃がなりふり構わず自分の思いを話す姿に勇気をもらえました!

そして、穏やかで幸せなラストシーンが、読者を静かに感動させてくれると思いました!

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