【志乃ちゃんは自分の名前が言えない】吃音症がリアルすぎて辛い

miku

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の主人公・大島志乃は吃音症なのですが、その描写が実にリアルです。リアルすぎて読んでいて辛いくらいです(笑)

今回は、私が「ここ、リアルだなぁ~」と思った点を紹介します!

志乃の吃音症

志乃の症状で顕著なのは、言葉の初めが連続してしまう、連発型の吃音症です。

例えば、「大島志乃です」と言おうとしても「おっっ、おっおっお!お!お!お!」となってしまいます。

また、頑張って発音しようとして顔が歪んだり涙目になったり、体が動いたり

場面によっては、最初の音が出てこない離発型の症状が見られることもあります。……………………」と、一言も言えずに無言になってしまう症状ですね。

志乃は母音で始まる言葉が特に言いづらいのだと加代に打ち明けます。

志乃の苗字は大島なので、苦手な母音の「お」で始まりますよね、これはつらい。

自分の名前の一音目が言いづらいというのは、想像するに困難です。名前を言わなければいけない場面って、日常的にたくさんありますからね。

自己紹介の時、志乃はなんとか名前を言おうと「志乃・大島」と逆から言います。

しかし、クラスメイトに爆笑され、涙を溜めて小さな声で「すいません」と呟く姿が見ていて切なかったです

そして授業中に指名されて数学の問いに答えなければいけないシーンもありました。

志乃は答えようとするのですが、「くっくぉっと苦しそうです。とうとう諦めて「パスしてくっださい」と伝えます。

miku

周りの生徒は呆れ顔だったり、笑ったり、ずるいと言ったり。なんとも嫌な雰囲気でした。

たとえ問題の回答がわかっていても、言葉にできなければ答えられないとみなされてしまいますよね。これはかなり悔しいことだと思います!

それから場面が飛びますが、夏休み、「しのかよ」の活動から逃げ出し、家でゴロゴロしている志乃のシーン。

心配した母親が、吃音症を治すという催眠療法のチラシを持ってきて「行ってみない?」と話しかけます。それを見た志乃は何とも言えない表情を浮かべ、ボソボソと謝りながら外へ出かけます。

miku

ここも個人的に辛かったです!たとえ優しい態度だとしても、親にこういう心配されるのはきついんです。

自分はダメな子供だと親に思われてるんだなぁって劣等感が増してしまう気がします。しかもそのチラシの内容がちょっと怪しいような(苦笑)

いいづらい言葉は言い換える

志乃は、母音で始まるなどの言いづらい言葉は言い換える癖がついたんだそうです。

例えば、加代が気づいて指摘した、「ありがとう」から「サンキュー」への言い換え。

他には

「ごめん」→「申し訳ない」

「言う」→「発音する」

「いっしょ」→「共通」

「でも」→「しかし」

「無理」→「不可能」

「出かける」→「外出する」

などがありました。

miku

なんだか言葉選びが堅苦しいです(汗)

でも志乃にとってはこの方が言いやすいんですね。

ちなみに、苗字の大島は苦手な母音で始まりますが、自分の苗字となると、言い換えのしようがないから逃げ道がありません。

志乃のセリフを読んでいて感じたのですが、このような言い換えは、周囲の人からするとやはりどうしても不自然なんですよね。だから、加代が気付くのも当然です。

志乃自身、言い換えることを「逃げ」だと認識していたようでした。

必死にコミュニケーションを取ろうとしている苦肉の策なのですから、堂々と言い換えてもいいんじゃないかと私は思います。

そして、周りの人は馬鹿にすることなく、加代のように自然に接してくれたらいいのになと願わずにはいられません。

歌う時は大丈夫

加代が、文化祭出演を渋る志乃を駅前に連れてきて路上ライブをするシーン。志乃は加代に促され、歌本を見ながら「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌い始めます。

なんと、志乃の口から発せられたのは全くつっかえることのない綺麗な歌声!

伸びやかな声で歌う志乃を、驚きつつも嬉しそうな表情で見ていた加代なのでした。

miku

えぇ~!?いきなり駅前で歌えちゃうの!?志乃すごいな!と一気に尊敬してしまいました!

そのあと菊池が偶然やってきて、志乃は逃げちゃうんですけどね(笑)お邪魔虫め~!

翌日、加代が「いい声してる」と褒めていたとおり、志乃には歌の才能がありそうです! 

このとき志乃は照れながらも、「しのかよ」の活動にやる気を見せるような表情でした!

まとめ

読んでいて苦しいなぁと思った、志乃の吃音症に関連する場面をまとめてみました!

描写がリアルなので、志乃の苦しみも鮮烈に伝わってきます。さすが押見修造作品ですね!

miku

まず、吃音症そのものの辛さが当然あります。さらに、それを周囲に理解してもらえない状況、そして本人自身が気にしている状況だと余計に毎日が憂鬱だと思います。

普通に合わせることを求められる学生の日常生活には、特にしんどい場面が溢れているなぁと感じました。

そして路上ライブでつっかえず綺麗に歌える志乃はすごい!とも思ったのでした。

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