【惡の華】夏祭りで仲村が春日を突き飛ばした理由を考察していく

どうもこんにちは春日(嘘)です。

今回は、惡の華中学生編のラスト、夏祭りでの仲村と春日の暴走について書いていきます。二人は自分たちが犯した罪がすべてバレていることを知り、さらには自分たちが目指していた「向こう側」に行くことも叶わず、絶望の淵に立たされます。

そしてあの事件へと発展するわけです。あの時仲村が春日を突き飛ばした理由、それは謝罪だったのかと思います。それでは順番に説明していきます。

夏祭りの事件の概要

事件の流れをまとめると、春日と中村が起こした一連の事件はすべて街の人みんなの知るところとなりました。

春日が佐伯さんの体操服を盗んだこと、その体操服を着てデートして付き合ったこと、教室をボロボロに破壊したこと、その後クラス女子全員のパンツを盗んだこと、さらに河原の秘密基地を放火されたこと。

街の人みんなの知るところとなり、どこにも逃げ場がなくなった春日のもとに佐伯さんが現れます。

佐伯さん「自首して春日くん。全部警察に話すの。それしか春日くんができることはないよ・・・」

しかし春日は自主せず、再度仲村と行動をともにします。

そして夏祭りで大きなことをやらかすことで、唯一「向こう側」に行けると信じていたからです。少なくとも春日はね。

「惡の華」における「向こう側」とは?【用語解説】

そして夏祭りのメインイベント、子どもたちが特設された櫓の上で、練習した和太鼓を披露する時間を見計らい、そして・・・

櫓をジャックし、そこで刃物を持ち子どもたちを追いやり、ガソリンを頭から被り、ここを死に場所にしようとします。

仲村さんがライターに火をつけるかつけないかくらいのところで、仲村佐和は春日を櫓の下に突き落とし、春日は母に助けられる。仲村さんは春日を見下ろして一言。

仲村さん「私は一人で行く」

そうして、夏休みの間に春日家、仲村家、佐伯家はすべて圏外に引っ越していくことになりました。ここで残る謎は一つ、なぜ仲村さんはあの時春日を突き飛ばしたのか。

これは春日自身も疑問に思っており、最終巻で仲村に直接聞くまでずっと疑問に思っていた謎です。つまりこの謎の解消は春日のアイデンティティ・クライシスを解放する鍵にもなっているので、非常に重要な問題なのです。

仲村と春日が死のうとした理由

向こう側なんてない

彼らが言う「向こう側」とは、春日と仲村が理解できない周りの人たちを完全に超越した状態になることです。もともと町の人達の思考が理解できない仲村は彼らのことをクソムシであると断定しており、マジョリティのクソムシに囲まれて生きづらさを感じていました。

そして春日とともに彼らと違う状態、すなわち変態になるために様々な問題行動を起こしますが、佐伯菜々子の放火により、全てが白日のもとにさらされてしまい、法のもとに裁かれる事になってしまいました。

どこにも逃げ場もない

結局、自分と同じ変態であると思っていた春日と一緒にクソムシ共に一泡吹かせることでアイディンティティを保ってきた仲村さんでしたが、結局それはクソムシが大部分を占めるこの世界では犯罪行為。

クソムシの平和を守るために彼らの行った行為は断罪の対象なのです。

仲村さんは薄々それをわかっていたと思いますが、それでも突き進んできた。その結果警察に捕まった。もう何もできることはない。またあのつまらない日々が続くだけの毎日を覚悟していました。

そんな時、春日から「夏祭りで暴れよう!」との誘いを受け、これでクソムシ社会からの解脱を決断します。つまり、夏祭りでクソムシの前で死のうとしたのです。

そしてその本番の日、春日が死を覚悟して目を閉じたその瞬間、仲村さんは春日を突き飛ばし、そのまま二人は離れ離れになりました。

仲村が春日を突き飛ばした理由

ここで春日を突き飛ばした真の理由は最終回まで語られることはありません。

そのため考察にならざるを得ないのですが、がんばります。

本記事の初めに、突き飛ばした真の理由は「謝罪」であると書きました。もちろん仲村佐和から春日への謝罪です。

もともとこの世界、群馬県の狭い環境に息苦しさを感じていた仲村さんは、自分が周りの人間すなわちクソムシたちと違う思考を持ち、結果的に自分が「変態」であると考えていました。

そして春日が体操服を盗んだ瞬間を見て、春日も自分と同じ変態であると確信。そうして春日も自分とともに変態道を極めさせるために、中村さん自身の孤独を解消するために春日と行動をともにしていました。

しかし仲村さんは心のどこかでわかっていたのかもしれません。

春日くんは、自分と同じ変態ではない。

彼も仲村さんと同じく多少変わっているところはあるが、彼の変態は一過性のもの。

仲村さんに合わせて変態を演じているだけだ。

ということをね。

仲村さんが春日について来い!と言っていたのは、それは敵だらけのこの世界で唯一見つけた同じ「変態」であり、仲間だったのです。

そして二人で行動していくうちにわかったのです。春日は自分と同じ変態ではなく「ふつうにんげん」であることに。そして行き詰まってしまったことで、結局自分たちのしてきた変態的な行動は弾劾されるべきものでしかない。

つまりこの世界にいる限り、向こう側に行くことはすなわち違法行為とみなされるもの。だから向こう側に行くことはできないということを悟り、その生涯を終えようとしたのです。

そこに偽物の春日を突き合わせるのは申し訳ない。ここまで自分についてきた、ついてきてしまった春日を死なせてしまうのは申し訳ない。だからせめて死ぬのは自分だけでいい、中村さんはここまでついてきてくれた春日を生かし、これまで突き合わせてしまってごめんね。

ということで、あの時春日を突き放した理由は、謝罪だったと考察しています。

まとめ

このように、「惡の華」の考察はかなり深いものになります。

仲村さんの意味のわからない行動も、中村さんの中では筋の通っていること。だから軽々しく頭がおかしい女の子だとか、理解できないからと言って病気扱いするのは思考停止です。

仲村さんは世間と違う感性をもった普通の女の子であり、その度合がだいぶ高いだけなのです。

そして春日も同じく世間と自分を比べた結果、自尊心を失いかけ、結果的に仲村さんに依存してしまっただけのごくごく普通の男の子なのです。

まあ、好きな子の体操服を盗んでしまった罪から逃げているだけなんですけどね。結論、春日はクソ野郎。

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