【血の轍】表紙に隠された静一の成長が大いなる伏線だった件

どうもこんにちは春日(嘘)です。今回は、「血の轍」の表紙に隠されていた伏線についてご紹介していきます。

「血の轍」の表紙を見ていたらあることに気づいたのです。「血の轍」の表紙は静子と静一の思い出のワンショット、的な感じの絵柄が差し込まれているのです。そもそもこれもなんとなく不気味だったのですが、さらに気づいたことがあるのでご紹介していきます。

血の轍各巻の表紙

まずは各巻の表紙を御覧ください。こんな感じです。

 

このようになっています。全ての巻で描かれているのは静一です。基本的には静一と静子の姿が描かれているのです。何の変哲もない平和な家族のようにも見えますが、内容を知っているだけに前フリにしか捉えられません。

さらにこれらの表紙からわかることを考察していきます。

静一が成長している

巻を追うごとに静一が成長していますよね。

1巻の表紙では1歳か2歳位かなと想いますが、2巻では3歳位3巻の表紙はおそらく七五三の時期だと想いますので、おそらくこれは4歳の時の写真と考えられます。6歳の可能性もありますが、次の4巻では小学校入学(6歳)の図柄がありますので、おそらく3巻の表紙は4歳のときだと考えられます。

さらに5巻では小学校低学年くらいかな?

次の6巻の表紙では初めて静子が描かれておらず、代わりにクラスメイトたちと、特に吹石と近くにいる静一の姿が描かれています。これもおそらく大いなる伏線です。

そして現在最新刊である7巻では再度静子と静一が描かれていますが、異常に距離感が近いです。これもゾワッとしますが、これも伏線です。各巻の内容と表紙がリンクしているように感じています。

このように、巻が進むにつれて少しずつ静一が成長しています。最初は1歳2歳くらいだった静一が、7巻では中学生になっています。これも「血の轍」というタイトルに絡めてのことなのでしょうか?

【血の轍】タイトルの意味・由来は何?轍とはそもそも何?【血の轍】タイトルの意味・由来は何?轍とはそもそも何?

きっと’轍’という言葉の意味から考えても、成長した静一が過去を振り返った時、その時々での自分の状況を表す写真を表紙として描いたと考えられるでしょう。そしてこれらの写真を見て感じたことをまとめていきます。

6巻だけ吹石と写っている

 

1巻から5巻までの表紙はすべて静子と静一が二人で描かれています。

これはこれまで静一が静子にベッタリとしていた時期ということを表しており、逆もまたしかりです。1巻最後でしげるを突き落とし、その隠蔽に加担している静一、そしてそれを利用する静子の精神関係ですね。

しかし第5巻でついに静一は静子から脱却するのです。吹石と一緒にいたところを静子に見られ、連れ戻しに来た静子を振り払い、どこにもいけなくなってしまった静一が吹石の家に泊まりに行く話なのです。

最終的には吹石よりも静子を選びましたけど、この瞬間、一瞬でしたが彼は母の呪縛を振り払い、自分の意志で吹石を選んだ貴重な瞬間でした。つまり第5巻の内容は、静一が静子の下から自立しそうになった話なのです。

それを持って次の6巻の表紙には静子が描かれておらず、代わりに吹石が静一の側に描かれています。これはやはり時期ごとの静一の精神的に近い人物とともに描かれていると考えていいと思います。

それを踏まえて7巻の表紙を見ると戦慄します。

極端に近い距離にある静一と静子が描かれています。さらに吹石は描かれていません。

ここから何がわかるのか、言うまでもなく再度静一が静子の支配下に戻ったということ。加えて、これまでの表紙以上に距離感が近くなったということがわかります。

そして私が気になったのは、第7巻での静一の’目’です。

徐々に洗脳が進んでいる 

ここまでの内容をまとめますと・・・

  • 巻を追うごとに静一が成長している
  • その時期ごとに静一の心象風景が描かれている
  • 静子→吹石→静子へと静一の依存先が変わっている

ここまでが判明しております。

そして特に気になったのが、第7巻の静一の目です。

明らかに他の巻とは違います。吹石と描かれる第6巻、その前の第5巻での静一の目をご覧ください。

 

まあ普通に普通。何の違和感もなく母に抱かれている少年の姿です。そのことに何の違和感も抱かずにほんとに普通、としか言いようのない表情です。

そして次に、吹石と写る第6巻。

 

こちらも普通。おそらく中学1年生かなと思いますので、まだ吹石と付き合う前。あんなに仲良くなる前の二人が描かれているのでしょう。さらにしげるの事件の前なので、まだ静子の異常性に気づく前です。

そしてこの後、少しずつ静子の正しさに疑問を持ち始めるわけです。結果的に吹石と一緒に静子から逃亡を図るわけです。しかしその後静子のもとに戻った際の静一が描かれている第7巻の表紙がこちら。

 

まさに心酔というか、盲信と言うか傾倒というか没入というか。

完全に静子の正しさに溺れ、その真偽を考えることもしなくなってしまったような目をしています。5巻と6巻での静一は、なんとなくヌボーっとした意志薄弱なだけの少年に見えますが、そことは明らかに違う目をしています。

7巻ではしげるの意識が戻り、静子が捕まってしまうかもしれないという恐怖があり、同時に静子が間違っているかもしれないという疑念もあり、彼の頭の中では倫理観が目まぐるしく動き回っています。

その結果何を信じていいのか結果を出すことができず、すがる対象を探していた結果、それが静子だったというわけです。そして7巻の表紙での目になったということだと考察しています。

まとめ

このように「血の轍」の表紙にはいくつかの伏線が隠されていました。

「血の轍」というタイトルから考えても、漫画の内容はすべて年をとった静一の回顧録であり、過去を思い返して書いたとされる内容です。そのため静一少年の記憶に残っている記憶、すなわちショッキングな出来事が中心に書かれています。

そのため表紙にも彼の精神世界が反映され、その時々の彼の精神状況が描かれています。

基本的には静子とべったり、一瞬静子から離れて吹石と一緒になったものの、やはり静子に戻ったのです。

今と違う状態になることを成長と呼ぶのならば、きっと彼も成長しているのでしょう。しかし私の中では彼は成長していません。なぜまた戻ったのか、今後どうなるのか気になります。

おそらく8巻ではしげるの意識が完全に戻った後の静一と静子が描かれると思いますので、その時彼はどんな目をしているのかみものですね。

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