【悪の華】中村さんは統合失調症という説は間違いである根拠

どうもこんにちは春日(嘘)です。

今回は、悪の華の主人公である仲村佐和が統合失調症、もしくは精神病を罹患している可能性について書いていきます。

確かに仲村さんは過激な言動が目立ち、周りの人がみんなハエ人間のように見えている描写がありますので、精神病にかかっているようにも考えられますが、どうなんでしょうか?

仲村さんは統合失調症なの?

ネットで見る限り、「仲村佐和は精神病だ、統合失調症だ」と書かれていることが多いですが、私はそうは思いません。確かに仲村さんは一般的に見るとだいぶ変わっています。違法行為とみなされる行動を片っ端から行い、さらにそれによる罪悪感も感じている様子は見て取れません。

そのためそう取られることが多いですが、実際に精神病であったり、統合失調症である確率は低いと思います。

統合失調症の症状

統合失調症は、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。それに伴って、人々と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け(生活の障害)、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい(病識の障害)、という特徴を併せもっています。

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_into.htmlより引用

このように、統合失調症という病気にかかると幻覚を見たり、妄想が膨らみ、実際には起こっていないことがその人の中では「実際に起っていること」として認識されるようになるようです。

そのため実際にはそこに存在しない人物が自分に対して悪口を言っているように感じたり、奇妙な化け物が現れたりするなどが事実として認識されるようになります。

最終話のハエ人間

そして「惡の華」最終巻にて、春日が中二病を克服し、過去を受け止めて新たな自分として生きていく事ができるようになった次の話、最終話にて、仲村さん視点の中学生時代が描かれていました。

 

そこでは自分以外の人物がすべてハエ人間のように描かれており、世にも奇妙な姿で登場していました。例の担任に向かって「クソムシが」と言い放った時も、担任教師が無数のハエが群れた結果、一人の人物を構成しているかのように描かれています。

これは幻覚以外の何物でもないという声もあると思いますが、私はそうは思いません。

このハエ人間は、仲村さんが周りの人をクソムシとして認識しているということのメタファーであるからです。「惡の華」の中でのクソムシという言葉は仲村さんの精神状態を理解するために必要な要素なので、以下の記事で確認してください。

「惡の華」における「クソムシ」とは?【用語解説】

ざっくりクソムシの意味をおさらいすると、普通のことを普通に享受し何も違和感を抱かない普通の人達のことです。中学生であれば、異性に興味を持って恋愛に勤しんだり、交際の先にある性的接触に興味を持ったりする、そんな普通のことです。

そんな普通のことを普通だと思えない仲村さんはいわゆる変わっている子。さらにそんなクソムシに合わせることはしたくない、だから春日とともにクソムシとは違う行動をとっているわけです。

第1巻で見る限り、昼食時間にも仲村さんは一人で窓の方向を向いてランチタイムをとっています。このことからも教室で浮いていることは言うまでもない。

自分とは違うクソムシだから、所詮自分とは理解し合えない存在なのだ。

この辺は普通のボッチくんの思考と一致しています。だからこそさらにクソムシたちに対する敵意が増長し、その結果周りの人間全てを憎むようになり、それがハエ人間として描かれたのではないかと考察しています。

惡の華のコンセプトは精神病ではない

そして仲村さんが精神病、統合失調症ではない極めつけの理由として、「惡の華」のコンセプトを思い出してください。

「惡の華」第1巻背表紙にて
この漫画を、今、思春期に苛まれているすべての少年少女、かつて思春期に苛まれたすべてのかつての少年少女に捧げます。

このように、青春時代特有の葛藤をテーマにしている作品なので、小学校時代よりも異性も同性も成長が進む中、性の知識も入ってきたことにより思い悩む少年少女に送る内容になっているのです。

そのためこのテーマから考えるとやはり精神病である可能性は限りなく低いと思います。

仲村さんもそんな思春期を迎えた少女の1人なのです。

とはいえ彼女の「クソムシ」から分離するためにとった行動は常軌を逸した物が多いです。私も思春期に性の目覚めが著しく、異性への興味が半端なかったクソムシの1人です。

そのため私も1人のクソムシ代表として、彼女の行為は見過ごせません。ですので以下に仲村さんの危険行動をまとめます。

仲村佐和の危険行動

担任に向かって「クソムシが」

惡の華第1巻、第1話にて、テストの返却時にて。

白紙で提出した仲村さんをなじった担任に向かって放った言葉。

「うっせー、クソムシが」

パット見メガネを掛けたおとなしそうな可愛らしい女の子。顔面と発言がまったくもってマッチしていないことが印象的でした。

しかしこの時仲村さんは周りの人間すべてをクソムシとして認識しているため、担任教師も例外ではないのです。

佐伯さんの体操服関連

そんなクソムシしかいなかった世界に現れた自分と同じ「変態」春日高尾。

春日も自分と同じ、これまでで初めて現れた仲間を見つけた仲村さんはようやくこのクソの掃き溜めの中で共通点を持つ人物を見つけたことに歓喜。そして毎日のように一緒に過ごすことになります。

そしてクソムシたちが普通はしない行動を春日に強要していくことになります。

  • 佐伯菜々子の胸に顔を埋めさせる
  • 佐伯さんの体操服を着させた状態でデートさせる
  • デート中にキスを強要する(春日が告白したことにより失敗)

などなど。春日が自分と同じ衝動を抱えているに違いない、むしろそうであってほしいという願いから仲村さんは春日の「被ってる皮を全部はがす」のです。彼の変態性を見れば見るほど自分との共通点が見える。

より一層「自分はひとりじゃない」と思えるようになるからです。

教室を笑顔で破壊

その後、体操服事件を隠したまま佐伯さんと付き合うことはできないと罪悪感を感じている春日は、仲村さんに頼んで「佐伯さんに自分が体操服を盗んだことを言ってくれ」。

そしてあの教室は怪事件を起こします。この時黒板に春日の名前があったのですが、墨汁がたまたまかかってしまい、春日の名前は誰にもバレることはありませんでした。佐伯さん以外にはね。

春日の父にバットでフルスイング

春日の犯した罪が両親にもバレてしまい、どこにも出かけることができなくなってしまったある日、佐伯さんにも罪を自白するように言われる。そして夜は両親により外出を制限され、毎日のように暴れまくる春日。

そしてあるよる、バットを片手に突然やってきた仲村さんは、まず春日家の玄関をバットで破壊。次に春日を止めようとした春日父の太ももにフルスイング。

そのまま春日を連れて闇夜に消えていった仲村さん、あんたかっこよすぎるぜ・・・

まとめ

このように、仲村さんは精神病でも統合失調症でもなく、ただのクラスに馴染めない女の子です。

おそらく他人との違いを自覚していたことにより、少し周りと距離が空いてしまっただけだったのが、ある日気づくとその溝がとてつもなく大きくなっていた。だからその距離を埋めることは諦めたのです。

あいつらはクソムシだ、自分はアイツラと違う、だから自分は変態なんだ

だからこそみんなとは違う方向に突き進んだ結果の今があるわけです。そして出会った春日とともに変態道を極めていくことになるのです。

以上により、仲村さんの行動には危険なものが多いですが、それは彼女なりの中二病なのです。なんと深い漫画なんでしょうね。まだまだ考察を続けていきます!

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