【血の轍】タイトルの意味・由来は何?轍とはそもそも何?

どうもこんにちは春日(嘘)です。今回は、「血の轍」というタイトルの意味を考えていきたいと思います。

今でこそ普通に馴染んでいますが、よくよく考えると謎が多いタイトルですよね。

「悪の華」はボードレールの詩集のタイトル、「ぼくは麻理のなか」はそのままです。しかし「血の轍」に関しては今の所よくわかりません。ですのでどんな意味が込められているのか調べていこうと思います。

血の轍のタイトル由来は何?

ボブ・ディランのジャケットの名前

まず結論から。以下は押見修造氏へのインタビューの一部を抜粋したものです。

――”血の轍”というタイトルの由来をお教えください。

押見 これはボブ・ディランのアルバム『血の轍』からです。そのアルバムが、本作の重要なファクターになっているとか、そういうことではないんですけどね。あくまでタイトルだけなんですけど、すごくシックリきたので。

http://konomanga.jp/interview/138104-2/2より引用

アーティストのボブディランのアルバムと同名にしたとのことでした。

 

これが結論なんですが、それにしても今のところしっくりくるタイトルではありません。「血」が入っていることでなんとなく恐ろしい印象がつきますし、内容的にも毒親に人生を壊される主人公の話なので、「血」はいいのです。

問題は「轍」の方です。ぎりぎり「轍」は読めるけれども、どんな意味なのかまではいまいちわかりかねたのでそもそもの意味を調べてみました。

轍(わだち)の意味

もともとの意味は「車が通り過ぎたあとに残る車輪の跡」という意味だそうです。

血の轍 タイトル 意味

https://sozai-koyomi.com/2018/11/01/p085/より引用

以上の画像のようなものですね。冬verですけど。

ここから「血の轍」というタイトルの意味を推測すると、血が滴った跡という意味でしょうか?

だとしたらめちゃめちゃ怖くないですか?なにか大きな事件があって、その残り香的なことなのでしょうか?そう考えると何となくタイトルと内容の関連もわかってくるような気がします。

内容との関連を考察

「血の轍」は言い換えると、「血が滴った跡」と考えることができます。

すなわち、血を流すような大きな時間があり、それが時間経過を経てもなお残っている状態であると考察します。であるならば、「血の轍」の内容はすべて静一が経験した痛ましい出来事の回顧録であると考えることもできます。

つまり静子が起こした事件は既に過去のものとなっているが、それが今現在(2020年)になっても静一の中に轍として残っていると考えることができます。

長部静一は1981年3月19日生まれです。「血の轍」作中では14歳の中学2年生であり、2020年現在で考えると39歳の中年男性です。

そして当時の彼の身に起こった大事件とは、言うまでもなく静子がしげるを崖から突き落としたこと。そして静一もその大事件の隠蔽に加担したという事実。結果的に彼は精神が部分的に崩壊し、一時的に重度の吃音症を発症したこともありました。

静子がしげるを突き落とした理由を考察

母の悪事を告発するべきなのか黙っているべきか、この2択は若い彼にとってかなり大きなダメージを残したに違いありません。だからこそ彼は悩み苦しみ、自らの言葉を奪ったのかもしれません。

【血の轍】静一(せいちゃん)の吃音・言語障害の原因について

静一は昔から過保護にされてきたこともあり、それが彼にとっての普通であり、客観的に見ることはありませんでした。そのため彼は静子にべったりであったために、しげるの’事故’の際に自分が見てしまったものを誰にも言えずに悩み苦しむことになります。

すなわち、完全に静子が原因なのです。

単なる毒親であることだけでも静一にとっては成長を阻害する要因であることで’害’であるのに加えて、さらに殺人未遂事件を起こしたことで静一はどうしていいのかわからなくなってしまったのです。

そもそも静子が普段から静一の代わりにすべてを決めてあげていたことで、静一が何かを決める力が人よりも弱いこともあり、優柔不断の極みとも言える状態になってしまっていることも彼の苦悩の一部と言えます、

そしてこれらの事件、そしてその後の苦悩をすべて含めてタイトルの「血」、そして年をとった彼がその事件を振り返った際の記憶が「轍」であると考察しています。だから最終回に向けて、年をとって成長した静一が登場し、過去を振り返るシーンがあってもおかしくはないでしょう。

若い頃に受けた精神的な傷は年をとっても治ることはなく、ずっと心のどこかにあり続けます。それゆえ轍として、トラウマとして静一はずっと忘れられずにいるということなのかもしれません。

まとめ

「血の轍」8巻では新展開が起こり、しげるが意識を取り戻したことで、静子の犯行がしげる母の知るところとなり、静子だけでなく静一の精神にも多大なストレスがかかります。しげる母には「殺人親子」と呼称される事態にまで発展します。

そのため静一の心にさらに深い傷が残ることとなり、それは年をとっても消えることはないでしょう。

母の犯行を隠匿した気持ちもわからなくはないですが、それでも罪は罪。なくなることはありませんし、隠すだけでも相当なストレスがかかります。ましてや当時の静一は子供なので、より深く「血の轍」は色濃く残ることと思います。

このように「血の轍」というタイトルにはいつもどおり深い意味があったのかもしれません。ひとまずは、「血の轍」の最新刊、および今後の展開をまちたいと思います!吹石由衣子との関係がどうなるのか注目していただければと思います!

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